全14話 R-15 2006-2011 完結済

グレー・ワールド

第5話 夢見るお姫様

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ウィスティ

2ページ目

ぐっ

うぐっ

やめて…

やめて…!

3ページ目

グレー・ワールド

第5話 夢見るお姫様

猫分儀スミレ

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………

…あ!?

ウィスティ様、おはよう
ござ…あ、あれ?!

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メリッサ、この人…

ええ

あなたのお父様です。

もしかして、お父様のことを
思い出されたのでは?

うん、多分…

そうか、それは良かった!

きっと記憶が戻りつつあることで、
屋敷の復元時に欠けた部分が
回復してきてるんですよ!

やったじゃないですか!
おめでとうございます♪

あ、あはは…

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前日…

私、覚えてるよ…
この手。

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あなたが…
メリッサがずっと昔から
友達だったこと…
覚えてるよ。

でも、それ以外のことは
何も思い出せない…。

それに、どうしてメリッサ
だけが先に大人になっちゃった
のかもわからない…

話してあげる…全部。
私たちの間に何が起こったのか。

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私たちは……
あなたを助け出すため、
外の世界からやってきた…

外の、世界…?
どういうこと?

よく聞いて、ウィスティ。

あなたは今、夢を見ているの。

9ページ目

今、あなたが見ている
この空も、この野原も…

「クネノマヤの国」も…

この世界は全て、
あなたの夢なの。

あなたの本当の名前は、
ウィステリア。

ウィステリア・マクロード。

じっ

冗談言わないで!
全く意味が…

ウィスティ

冗談なんか
じゃないよ…。

あなたは忘れてる
でしょうけど…

あの雨の日、あなたは
自殺をしようとした。

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自殺!

私が?

一命は取り留めたけど、
あなたはずっと眠ったまま…
目を覚ますことはなかった。

もう何年も前のことなんだよ…。
その間、私は大きくなったけど…

夢の中のあなたは
あの時の姿のまま…

それから…
あなたのお父さんのことを
話してあげる。

クネノマヤ国王の…

いいえ、その人じゃない。

あなたのお父さん…
マクロードさんは、科学者だった。

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お父さんは、人の脳の
仕組みについて研究していた。

彼の最大の発明…それは、
眠っている人の夢の中に
第三者の意識を送り込む
ことが出来る機械だった。

本当のあなたは今眠っている。
眠っていて、夢を見ている。

そして、私たちは
あなたのお父さんの
発明を使ってここに来た。
夢の中のあなたに
会うためにね。

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夢に潜り込み、悪夢に捕われた人々を
救い出すのが私たちの任務……

そんなこと、
とても………

…とても、信じられない。
そうだよね…。

でも、私の言った事は
全部ほんと…

おねがいウィスティ。
私と一緒に来て。
そうすればきっとわかる。

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や、やだよ…
それに、ここには
悪夢なんて
ないもん。

クネノマヤは
平和で、楽しい
所だもん…。

それについては
私たちもよく
わからない…

どうして、
あなたが良い
夢から目覚め
られないのか…

……………
……………。

! ?

…あなたの、ここには
傷があった。

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傷、そんなものは
私にはない!

夢の中のあなたは記憶喪失になってるの。
あなたや私たちの知らない所で何か…

嘘よ、嘘!
あなたの話は嘘!

ここは夢の世界
なんかじゃないし、
私の名前はウィステリア
なんかじゃない!

ご、ごめん…
あなたを怖がらせるつもりじゃ…

15ページ目

出て行って!!

わかった、
わかったよ…

…また来る。

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…………。

あの人が言ったことは
本当なのだろうか?

このクネノマヤも、ここに住む人も…
通りを道行く人々も、
みんな私の夢なのだろうか?

私が目を覚ませば、泡になって
消えてしまう存在なのだろうか?

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お待たせしました、
ウィスティ様。

今回の探検に同行
いたします、メンバーです。

メノウさん!

やぁ、
ウィスティちゃん

メノウさんは
ご存知でしたね。
そしてこちら…

科学省で大臣をしております…
アレクサンダー・ネクアータです。

は、はじめまして。

昨日、ウィスティ様が発見されたのは
長年その行方が不明となっていた
「地下大迷宮」への入り口です。

どうして今回急に
見つかったのか
まだ不明ですが…

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この探索により、必ずや
多くの謎を解きあ…

大変です!

目を離した隙に
入り口がなくなって…

一体、どういうことだ?!

さっきまでこのへんに
あったはずなんですが…

19ページ目

王家の人間がいないと
扉が現れない…
そういう仕組か。

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何、これ

出発前の記念ですよ♪

では、写真も撮り終えた
ことだし、いざ出発!

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さすが大迷宮と言うだけあって広いな…

もう市外にいるんじゃない?

また封印付き
の扉ですね。

ウィスティ様!

はい!

チェノイミ…

こんなに封印が多いと
殿下抜きでは探索は
続行不可能になるな…

22ページ目

さ、開きましたよ。

うわっ!

ここは…

死の谷じゃないか!

こんな所に通じる出口が
迷宮にあったとは…

「死の谷」?

ええ。

23ページ目

ここはクネノマヤ市の
はるか西方…

その奥底が「死の国」へ
繋がっているとされる谷です。

とにかく、こっちは行き
止まりのようですね。

他の道を探しましょう。

もうだいぶ深いところ
まで降りてきたな。

疲れた。

迷ったりして
ないでしょうね?

大丈夫ですよ。
ちゃんと地図を描いて
おりますので。

24ページ目

次の部屋へ進みますよ。

わぁ!

大丈夫ですか!?

いたい

どうやら、階段が
崩れていたようですね。

25ページ目

しかし、
これは大発見ですよ。
我々は大部屋を
見つけたようで…

キャ!

ほぐわっ!

あ…あーっ
す、すいません!

……

何のこれしき!私は平気です!

お怪我はありませんか大臣どの!

大丈夫っぽいよ彼は

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これは…

…?

27ページ目

ウィスティ様?

え?

28ページ目

迷ったりして
ないよね?

大丈夫だよ。僕の
ナビプログラムを
信じなよ。

!?

29ページ目

ウィスティ様!

!!

30ページ目

あっ

ミッ

えっ?

…ナの
怪物だ!!

31ページ目

ウィ、ウィ、ウィスティ様!
私の後ろに隠れ…

ウィスティ様!

ぐぎゃ!

32ページ目

ボトカ!落ち着け!

ア、ア、ア、アミトエナの怪物め!
クネノマヤ国務大臣の力っ、思い知れ!

リカマゲナウイ!!

33ページ目

いけ!

効いてないぞ
アレックス!
もっと大き…

あ、しまった。

はぁ

はぁ

ウィスティ様!

34ページ目

「悪夢」が出現した!
 戦闘だ!

エイリアスを守れ!

35ページ目

よけろ!

でぇい!

こっちだ!

36ページ目

キャ!

ウィスティ!!

ぐはっ

だめだ、とても
歯が立たな…

37ページ目

38ページ目

はぁ

はぁ

……!!

39ページ目

40ページ目

41ページ目

…!

メリッサ…!

ウィスティ様!

42ページ目

う…

うーん

………

みなさん、
生きてますかー…

つーッ…

なんとか全員
生存してます…