全14話 R-15 2006-2011 完結済

グレー・ワールド

第7話 算譜

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グレー・ワールド

第7話 算譜

猫分儀スミレ

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……やっと見つけた。

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…………

オーッ
すごい!

迷宮の中だ!

どんな場所にも
ワープ出来るのですか。

行ったことある所ならね。

よぅ…随分早いな。

何してた?

さぁ、探検の再開です!

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ウィスティ様…
そこに何が?

扉……

ここには、あの
怪物が封印
されていた……

この下にあるのは、
ひょっとしてもっと…

開いた!

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…さぁ、地獄の扉が開きましたな。

は……入っても
大丈夫なんだろうな?

はは、怖いかい?ジョセ。

ふん。バケモノの一匹や二匹、
平気さ。どっかのトンマが
足手まといにならなきゃな。

あ、ほらほら!
すぐそこに次の部屋が見えますよ!

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こ、これは…

一体…?

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"柱" ですよ!
これが "柱" なんですよ!

え、柱って…

これがですか!?

ゴーグルを……
教授、見えますか

ああ。

地下深くから地上にまで達し、
クネノマヤの街を支える大黒柱!

この街のパワーの源!
伝説の柱の部屋に、我々は
来ているのです!

それって、ただの
おとぎ話じゃないの?

いいや、実在したのだ!
さもなくば、どうして我々
クネノマヤ人が存在出来たろう?

街の、いやこの国の根底が…

ただの記憶じゃない…これは
ウィスティの意識のコアだ…!

なぜそんなものが
見えるのですか?

これは鏡のようなものだ。
あらゆる領域に到達する
意識のハードリンク…

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全てを支える…!

全てに繋がる…!

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!?

何だ?

あれは…?
スプライトか?

お前は誰だ!

……はじめまして、
EREBOS研究チーム
のみなさん

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スプライトではありません
人間ですよ。

私の名前はスサノー。

スサノー?
あのスサノーか?

知ってるの?

有名なクラッカーさ。
あちこちを荒らし回ってる
大悪党だよ。

大悪党とは
人聞きの悪い。

スサノー、君は一体
どうやってここに来たんだ?

ちょっと割り込ませて
もらっただけですよ。
EREBOSの回線に。

とても簡単
でしたよ。

だが、この場所に来るのは
不可能なはずだ!
たとえコンピュータに
侵入出来ても、
意識空間の中までは…

その通り!

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意識空間への侵入は不可能だ。
内側から細工をしなけりゃ、な。

貴様、初めからこのために…

おっと、動かない方が
身のためだぞ。

む…

銃だって?そんなハッタリに、誰が…

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キャッ

意識空間で機能する銃も作れるの
ですよ。君の知識では剣やナイフが
限度でしょうがね。

これは夢だ…
身体の怪我など
何でもない。

だが頭を撃ち抜かれれば…
どうなるかわかるな、先生。

……。

私たちの目的は
お察しの通りです。

EREBOSを奪い取る
ために参上しました。

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たとえウィスティを殺しても、
所有権はお前には渡らないぞ!

まさか!
そんな野蛮なことは
いたしません。

我々はあくまで
平和的に交渉を
したい。例えば…

ミス・マクロード。
君に、EREBOS所有権を
譲渡する契約書にサイン
していただくとか。

わた…

彼女はそんな事
するもんか!

そうかもしれませんね。
でも、彼女の気が変わらない
とも限りませんよ。

それは?

巻物…?

教授、あなたが
最も恐れていた
ものですよ。

あなたたちが作った剣やロボット、
私の銃と同じ。"プログラム" です。
これは一種のコンピュータウイルス…

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……!

EREBOSは偉大な発明ですね。
脳と脳、脳とコンピュータ。
それらを繋げることが出来る。

意識を、プログラムが走る。
まさに夢の世界です。

…まさか。

書いたものを動かせる
場所でさえあれば…。
私は何でも出来る。

私が自由に出来る領域。
遂に、人の心がそれに
仲間入りするのです。

…破壊も改造も
思いのまま。

この私が!

人類の心!意識!
意思や感情までもを
支配するのです!

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だが、そのためには
あなたたちのマシンが
必要なのです。

ミス・マクロード、
君自身がEREBOSに接続
されたのが運の尽きです。

あなたの脳を弄ら
せていただきますよ。
この "柱" を使ってね。

!!

なぁに、いらない部分を消して
ちょっと書き直すだけですよ。

君は君自身の意思で
権利譲渡の契約書に
サインすることになる。

私は平和的かつ合法的
にEREBOSを手に
入れるのです!

ウィスティ自身の意思だって!

そんなものは、もう
本人の意志とは……

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なら、裁判所に訴えますか?
脳がハッキングされたって?

笑い飛ばされるのがオチでしょうね。
EREBOSの存在自体、世間には秘密。
そうですよね?教授。

………。

さぁ、魔法の
ショーの始まりだ!

まずはミス・マクロード…
君を私の物にする!

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あ……う……

でっ、殿下!

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わっはっはっは!

…えっ?

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ハッ!

わぁ!

こいつ!

やめろ、触るな!

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うりゃ!

!!

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ひっ

ぐあっ!

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ウィスティ様!

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わーっ

危ない!

あ……アミトエナ!

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収まった…?

穴が…

よ、よくも計画を台無しにしてく
れたね。次はこうはいかんぞ!

この野郎!

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そ、そんな…

メリッサ?

メリッサ?

うげぇ…

エドワード。
メリッサは……

ええ、わかって
ます……

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だからあれほどビーコンを
増やせと言ったんだ!

仕方ない
でしょう!

何もかも不安定な環境で
簡単にバランスを変える
わけにいかないんです!

だいたい、教授が
あんな男を入れなけ
ればこんな事には…

あ、あの…

お前だって
反対せんかっ
たろうが!

やめて…

やめて!

メリッサは、メリッサは
どうなったんですか!?

……

……

わからない…
彼女の位置を見失って
しまったんだ。

じゃあ、また
あの機械を使って
探しに行けば…

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あれは行ったことの
ある場所にしか
ワープ出来ないのだ。

メリッサは
発信機を持って
なかったから…

一人で未知の領域に迷い
込んでしまった以上は…

私たちの力では、
もはやどうする
ことも………

……

メリッサ!さっきあなた、
「アミトエナ」って言ったよね?

え、あ…

この床の下がどこなのか
知ってるのね?

……はい、この
下に見えたのは…
アミトエナの国
でした。

私をそこに
連れて行って!

ダメです!あんな
危険な所に殿下を
お連れするなど…

前に話したろう…
アミトエナはクネノマヤ
の敵国なんだよ。

アミトエナ人に
捕まったら
殺されますぞ。

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私の大事な友達が、
その危険な所にいるの!

お願いメリッサ、アミトエナに
行く方法を教えて!

……

…わかりました。
ただし、我々が
お供いたします。

秘密の入り口が
あります。

まずは
向かいましょう!
「死の谷」へ!

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ウィスティ様、これが
「言の葉の器」です。

アミトエナへワープ
するための呪文が
封入されています。

そしてこれが、
クネノマヤ聖剣です。

大地に突き刺せば、
そこにクネノマヤへの
帰り道が現れます。

……。

くれぐれも
無くさぬよう。

教授、必ずメリッサを
見つけてきて下さい。

うむ。

心配するな、殿下は
俺たちが守る。

ああ……。

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今回、行けるのは
五名だけです。

帰りは六人。全員揃っての
生還を祈りましょう。
それでは開きます!

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